辻クリニック 
住所:〒612-0889 京都府京都市伏見区深草直違橋9丁目184−2 
電話: 075-641-3073

皮フ科

このような症状はございませんか?

このような症状はございませんか?

  • 湿疹がある
  • 蕁麻疹がある
  • 皮膚のかゆみ、痛み
  • 皮膚の赤み、腫れ
  • 肌荒れ、皮膚がボロボロになっている
  • フケが多量に出る
  • 足の指や爪が荒れている、かゆい
  • 頭部の円形脱毛症
  • ニキビに悩んでいる

当院で対応できる皮膚疾患

脂漏性湿疹

脂漏性湿疹脂漏性湿疹は、髪の毛の生え際、おでこ、耳の穴、鼻の周辺などに現れます。いずれも、皮脂の分泌が盛んな部位です。
皮膚が赤くなったり、皮がポロポロとむけたりします。頭皮に生じた場合には、大量のフケや痒みも伴います。
あまり聞いたことのない病気かもしれませんが、症状に気づいて受診し、「脂漏性湿疹」の診断を受ける方は少なくありません。
皮脂の分泌が活発になる季節に多く発症します。また、皮脂の分泌量の多い男性によく見られます。
なお、脂漏性湿疹は、人にうつることはありません。

原因

皮脂の代謝の異常、ホルモンの異常、ビタミンの不足などが原因ではないかと言われていますが、はっきりとしたことはよく分かっていません。
脂漏性湿疹は小さなお子様にも見られることもあります。比較的よく見られる症例であり、通常は生後半年までに自然に治ります。

治療

炎症を抑えるための副腎皮質ステロイド外用薬、癜風菌の繁殖を抑えるための抗真菌外用薬などを主に使用します。
その他、抗アレルギー薬、ビタミンB2、B6などの薬を投与することもあります。

帯状疱疹

帯状疱疹皮膚の一部にピリピリとした痛み、不快感が生じた後、赤く小さな湿疹が現れます。さらに進行すると、湿疹が水疱となり、破れるとただれ、かさぶたになります。痛みは軽いものから重いものまでさまざまで、中には眠れないほどの痛みを感じる方もいらっしゃいます。
そして、これらの症状が左右の半身に現れることが多いのが帯状疱疹の特徴です。特に50代以上の方によく見られます。

原因

帯状疱疹の原因は、水疱瘡ウイルスです。水疱瘡ウイルスは、水疱瘡が治ったあとも長い間体内に潜伏しています。ストレスや疲労、体調不良などで身体の免疫力が低下したとき、ウイルスが活発化し、皮膚まで達することで、帯状疱疹を発症します。

治療

基本的に、抗ウイルス薬の内服、点滴投与によって治療を進めます。
通常の鎮痛剤で対処できない強い痛みには、麻薬、抗けいれん薬、神経ブロックなどを組み合わせた対処も検討します。重症化すれば、入院した上での治療が必要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎アレルギー体質の方、皮膚のバリア機能が十分に働いていない方によく見られる、アレルギー性の皮膚炎です。
湿疹とかゆみが代表的な症状であり、再発や慢性化で長くお悩みの方も多くいらっしゃいます。
かゆみにより思わずかいてしまい、症状が悪化するという悪循環に陥りやすい病気です。

原因

はっきりとした原因は未だ解明されていません。体質、生活環境などが影響しているのではないかと言われています。
ストレス、アレルゲン(特定の食べ物、ハウスダスト、花粉など)が加わることで、症状が悪化します。

治療

皮膚症状がある場合は、ステロイドやタクロリムス軟膏などの塗り薬を使用します。また、痒みが強く現れている場合は、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を補助的に使用します。
近年では、生物学的製剤(生体が作る物質を使用した薬)の活用も盛んになってきています。

日常生活での対処

第一に、アレルゲンとの接触をできるだけ避けなければなりません。そのためにはアレルゲンを特定しておく必要があります。
その上で、カーペットの使用をやめる、掃除を頻繁にする、自宅に入る前に服の花粉などを払い落す、などの対処に取り組みましょう。
皮膚についたアレルゲンもお風呂で落とす必要がありますが、その際には強く擦らないように注意してください。皮膚が本来持っているバリアを傷つけてしまう恐れがあります。優しく、丁寧に洗えば十分に洗い落とすことができます。お風呂からあがったとき、乾燥している季節などは、保湿剤で皮膚を保護するのも効果的でしょう。ただし皮膚に合う・合わないものがありますので、ご心配な場合には一度ご相談ください。

アレルギー(蕁麻疹・金属アレルギー)

アレルギー(蕁麻疹・金属アレルギー)輪郭のはっきりした赤い盛り上がりが突然生じて、しばらくすると何もなかったかのように消えるのが蕁麻疹です。赤みが次々と現れてつながり、身体の広い範囲を覆うこともあります。蕁麻疹の中には、アレルギーを原因として発症するものもあります。
皮膚のただれ、赤み、かゆみ、肌荒れなどの症状を伴うのが金属アレルギーです。金属と接触したことによって発症するタイプと、体内に蓄積された金属によって発症するタイプがあります。

原因

蕁麻疹の原因には、特定の食べ物、薬品、植物や昆虫、皮膚刺激、発汗などが挙げられます。ただし、はっきりとした原因が特定できないケースも少なくありません。
金属アレルギーの原因は、金属との皮膚接触(特に発汗時)、タトゥー、口腔内の金属などが挙げられます。また、食品にも金属は含まれており、その長期摂取によって発症することもあります。

治療

蕁麻疹の治療でもっとも大切なのは、原因となっているもの、症状を悪化させるものを取り除いたり、避けるようにすることです。あわせて、お薬による治療も行います。主に抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤が使用されます。また普段から、疲労の回復、ストレスの解消に努め、抵抗力を落とさないことも重要です。症状をコントロールできれば、徐々に薬の量を減らせるようになり、最終的にはゼロにすることも可能です。
金属アレルギーも同様に、原因となっている金属を除去したり、接触を避けることがもっとも大切です。アクセサリー類はもちろんですが、口腔内の金属(詰め物、被せ物、入れ歯など)が原因であれば、できる限り金属以外のものと交換した方が良いでしょう。皮膚炎が生じている場合には、軟膏や内服薬によって症状を抑えることが可能です。痒みに対しては抗ヒスタミン薬などを使用します。

白癬(はくせん)

白癬(はくせん)白癬菌の感染によって起こる皮膚疾患です。足に感染する「足白癬」、手足の爪に入り込んで感染する「爪白癬」の他、頭などに感染することもあります。
足白癬の場合、指の間の皮がむけたり、ジュクジュクと湿ったような状態になることがあります。また、皮膚が分厚くなったり、水ぶくれのようになることも。よく言われる「かゆみ」は、必ずあるとは限りません。
爪白癬の場合、爪が白く濁ったようになります。重症化すると爪が分厚くなり、ボロボロになります。

原因

白癬菌の感染によって発症します。白癬菌を持っている人との直接的な接触の他、スリッパの共用などで感染することもあります。

治療

爪の表面が白くなっているだけであれば、安全に切り取り、水虫の治療薬を塗れば比較的簡単に治すことができます。ただ、爪が厚くなっていたり、黄色っぽく濁っている、ひどい爪白癬の場合には飲み薬(イトラコナゾール、ラミシールなど)を使用して治療します。
足白癬の場合は、基本的に塗り薬による治療となります。患部だけでなく、その周囲にもしっかりと塗り、また毎日根気よく続けていくことが大切です。短くても1か月くらいは続ける必要があるでしょう。症状が治まってからも、2~3か月は、薬の塗布を継続します。

円形脱毛症

円形脱毛症頭部に円形の脱毛部位が生じている状態です。脱毛部位の境目がはっきりしているのが特徴です。

原因

円形脱毛症は、自己免疫疾患に大きな原因があると言われています。精神的ストレスなどがその誘因となります。アトピー性皮膚炎の方に見られることもあります。

治療

単発型、多発型に対する治療としては、炎症を抑え、免疫機能をコントロールするステロイドを局所注射する方法が挙げられます。注射には痛みを伴います。また副作用として、注射部位が陥没する場合があります。お子様に対しては行わない治療です。
一方で、広い範囲の脱毛、お子様の脱毛に対して行われるのが「局所免疫療法」です。注射ではなく、薬の塗布による治療です。人工的に“かぶれ”を起こすことで、発毛を促します。注意点としては、やはり副作用が心配されること、他の皮膚疾患(湿疹、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎など)が一時的に悪化する可能性があること、治療期間が長い(半年~1年)こと、保険適用外の治療であることなどが挙げられます。

ニキビ

ニキビおでこ、頬、口回り、顎、胸、背中などにできる発疹です。思春期だけでなく、大人にも見られます。
すぐに治るものからなかなか治らないもの、痕が残ってしまうものなど、そのタイプもさまざまです。

原因

皮脂が毛穴につまり、炎症を起こすことでニキビとなります。

治療

症状に応じて、菌の繁殖を抑える塗り薬、炎症を和らげる塗り薬、毛穴の詰まりを改善する塗り薬などを処方いたします。塗り薬は、丁寧に洗ったあとのきれいなお肌に使用することが大切です。
飲み薬を併用することもあります。抗生物質や抗炎症剤、皮脂の分泌を抑える薬、ホルモンバランスを整える薬などが挙げられます。

日常生活での対処

ニキビの原因の一つとなるストレスを溜め込まない生活を心がけ、できるだけニキビに刺激(触る、擦る、髪の毛の接触)を与えないようにしましょう。
栄養バランスの良い食事であれば、それほど内容を気にする必要はありません。ただし、間食はできるだけ避けるようにしましょう。
汗をかくことを気にする方がいらっしゃいますが、運動の習慣は新陳代謝を活発化させ、毛穴の詰まりの解消が期待できます。汗は、柔らかいタオルをあてて、吸い取るように拭きましょう。市販の洗顔料を使った洗顔も有効ですが、一日に何度も行うと逆効果となることがあります。一日1~2回に留めましょう。洗顔後は、保湿剤を使用するなどして乾燥を防ぎましょう。
メイクの際は、ニキビを隠すためのファンデーションやコンシーラーが厚くなり過ぎないように気をつけてください。お仕事や学校からご帰宅後、もうメイクの必要がないのであれば、できるだけ早くクレンジングで落とし、洗顔料での洗顔も行いましょう。