辻クリニック 
住所:〒612-0889 京都府京都市伏見区深草直違橋9丁目184−2 
電話: 075-641-3073

消化器科

このような症状はございませんか?

このような症状はございませんか?

  • 食欲がない
  • 顔色が悪い
  • 吐き気、嘔吐
  • 腹痛、腹部の不快感
  • 胸やけ
  • 膨満感
  • 急激な第十現象
  • 便秘、下痢
  • 血便、血尿
  • 便の色が悪い
  • 便が細い

当院で診察する代表的な疾患

ごく一般的な疾患から、がんやピロリ菌感染、過敏性腸症候群まで、幅広く診察いたします。
近年は、特に逆流性食道炎の患者様が増加傾向にあります。

逆流性食道炎

逆流性食道炎胃液が食道へと逆流すると、強い酸に耐性のない食道の粘膜で炎症が起こります。ただれ、潰瘍が引き起こされることもあります。
胸焼け、胸・背中・みぞおちの痛み、せき、また口の中で酸っぱさを感じるなどの症状が現れます。

原因

胃酸の過剰分泌が主な原因です。また、胃酸が逆流しない機能がうまく働いていないことによって起こる逆流性食道炎も見られます。
その他、食後すぐ横になる習慣、アルコールやコーヒーなどの刺激物の過剰摂取、喫煙、肥満なども逆流性食道炎の発症リスクを高めます。

治療

胃酸の分泌を抑える薬の内服により治療します。同時に、「原因」で挙げたような習慣がある方は、改善していく必要があります。
薬での治療で改善が見込めない場合には、手術が行われることもあります。

食道がん

食道に起こるがんです。初期症状はほとんどありません。内視鏡検査により、初期がんでも正確に発見することができます。
進行すると、食べ物を飲み込んだときの喉の痛み、食べ物のひっかかりなどを感じる方もいらっしゃいます。

原因

飲酒、喫煙が大きなリスクとなります。近年は喫煙率が低下傾向にありますが、食生活のさらなる欧米化、ピロリ菌除菌の広まりによって(ピロリ菌がいなくなることで、胃酸分泌が増加します)、食道がんのリスクは減らないのではないかとの見立てがなされています。

治療

がんが深く根付いておらず、リンパ節への転移がなければ、内視鏡治療が第一選択となります。より深く根付いているがんであれば、外科的な手術が必要になります。
化学療法や放射線療法と組み合わせて行うこともあります。

急性胃炎

急性胃炎胃粘膜に急性の炎症が起こっている状態です。
胃の不快感、痛み、吐血、下血などの症状を伴います。

原因

痛み止め・ステロイド薬・抗菌薬の使用、飲酒習慣、ストレスなどを原因として起こります。

治療

胃酸の分泌をコントロールするお薬で治療します。

急性胃炎について詳しくはこちら

慢性胃炎

胃粘膜に慢性的な炎症が起こっている状態です。
食欲不振、胸やけ、胃痛などの症状を伴います。

原因

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が慢性胃炎と深く関わっていることが分かっています。ピロリ菌は、まだ国内の衛生環境が良くなかった時代に幼少期を過ごした60代以上に限ると、60%以上の方が感染していると言われています。(現在10代の若者は、感染率が10%以下に留まっています)
現在の主な感染経路は、両親から、特に母親からの食べ物の口移しなどが多いのではないかと考えられています。その他、幼稚園や学校などで、嘔吐物に触れて感染してしまうケースもあるようです。

治療

急性胃炎と同様、胃酸の分泌をコントロールする薬で治療します。ピロリ菌感染を起こしている場合には、除菌も必要です。

慢性胃炎について詳しくはこちら

胃・十二指腸潰瘍

胃酸によって、胃・十二指腸の粘膜が傷つき、穴が開いてしまっている状態です。
上腹部や背中の痛み、胸やけ、腹部不快感、吐き気、嘔吐などの症状を伴います。特にこれらの症状は、空腹時に強まり、食事により改善する傾向があります。

原因

ピロリ菌感染、非ステロイド系の抗炎症薬の使用、ストレス、食べ過ぎ、飲酒、喫煙、カフェインの過剰摂取などが原因になると言われています。

治療

お薬による治療で痛みなどの症状は治まりますが、出血がひどい場合には胃内視鏡による治療が必要になることもあります。
ピロリ菌に感染している場合には、除菌も行います。

胃がん

昔から日本人に多いのが、胃がんです。
早期の胃がんであれば予後は良好ですが、初期はほとんど症状がないため、定期的な検診が大切です。

原因

昔から言われている飲酒や喫煙の習慣、塩分摂取過多、ストレスに加えて、近年はピロリ菌の持続的な感染も胃がんの発症と深くかかわっていることが分かっています。

治療

手術と薬物療法に加えて、近年では内視鏡による治療も可能になっています。特に早期の胃がんの適応となります。
手術と薬物療法を組み合わせて治療を進めることもあります。

ピロリ菌感染症

ピロリ菌感染症ヘリコバクター・ピロリ菌の感染を指します。ピロリ菌は、一度感染すると除菌治療を行わない限り胃粘膜に生息し続け、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの発症リスクを高めます。
感染の有無は、検査によって確かめることができます。

原因

現代においては、親子間の食べ物の口移しなど、感染者との濃厚な接触によって感染することがほとんどであると言われています。また、衛生状態の悪かった時代に幼少期を過ごしたことによって感染したと見られる人もいます。そのため、現在60歳以上の方に感染が集中しています。

治療

内服によるピロリ菌除菌を行います。

ピロリ菌検査・除菌について詳しくはこちら

感染性胃腸炎

細菌・ウイルスの感染によって起こる胃腸炎を特に「感染性胃腸炎」と呼びます。
下痢、吐き気・嘔吐、悪心、腹痛、発熱などの症状を伴います。

原因

感染者との直接的な接触、共用物を通した間接的な接触によって感染することがほとんどです。
また、加熱が不十分な牡蠣や貝類の摂取によってノロウイルスに感染することもあります。

治療

細菌を原因とする場合には、抗菌薬での治療が可能です。ただ、ウイルスを原因とする場合には特別な治療法は存在しません。ノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなどがこれに該当します。対症療法によって症状を軽減させながら経過を観察していきます。その間も、脱水症状に注意する必要があります。

機能性消化管障害

胃の不快感や膨満感があるにもかかわらず、内視鏡などで検査をしても何も異常がない場合には、機能性消化管障害と診断されます。「機能性胃腸症」「機能性ディスペプシア」と呼ばれることもあります。

原因

胃の運動機能障害、内臓の知覚過敏、社会的なストレスなどによって発症すると言われています。いくつかの要因が重なって発症することもあります。

治療

問診によって会社や学校、ご家庭などでの患者様が現在置かれている状況などをお伺いし、そこにリスクがあるようでしたら改善策をご提案いたします。生活習慣の改善を指導することもあります。
必要に応じて、胃酸の分泌を抑える薬、消化器の粘膜を保護する薬、消化器の運動機能をコントロールする薬などを使用します。

過敏性腸症候群(IBS)

内視鏡検査などで異常がないにもかかわらず、下痢・便秘、腹痛、腹部膨満感などの症状が認められる場合には、過敏性腸症候群(IBS)と診断されます。

原因

不安や緊張、疲労の蓄積、暴飲暴食、過度の飲酒、不規則な生活習慣などによって、大腸が慢性的な機能異常を起こして発症します。

治療

食事の改善、運動療法、ストレスの解消などによって症状の緩和が可能です。十分な効果が得られない場合には、薬や漢方薬を使用することもあります。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜にただれや潰瘍が生じる病気です。
下痢、下血、頻度の高い腹痛などが主な症状です。

原因

はっきりとした原因はまだ分かっていません。しかし、遺伝や環境などの要素が複雑に絡み合って発症しているのではないかと言われています。
また、食生活に起因しているとの指摘もあります。食生活の欧米化が顕著になって以降、罹患数が増加しているとのことです。

治療

薬を使った内科的な治療が基本とされていますが、重度の場合は手術も検討されます。

消化器がんを早期発見するために

消化器がんを早期発見するために他のがんにも言えることですが、消化器がんの早期発見は定期的な検診が大切です。
特に胃カメラ(胃内視鏡)検査では、食道から胃、十二指腸にかけての炎症・潰瘍・がんを一度で正確に発見することが可能です。

胃カメラ

胃カメラ当院では、従来型の経口(口から挿入)タイプのスコープだけでなく、経鼻(鼻から挿入)タイプのスコープをご用意しております。
経口タイプのスコープを使用する「経鼻内視鏡」を使うことにより、苦痛の少ない胃カメラ検査が可能になります。また検査を担当するのは経験豊富な日本消化器内視鏡学会の専門医です。小さな病変まで見落とすことなく、正確に診断を下します。

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健康診断・各種検診

健康診断・各種検診当院では、定期健康診断や雇用時健康診断などの一般健康診断、ABC(胃がんリスク分類)検診、前立腺がん検診、肝炎ウイルス検査、骨密度検査などを行っております。
がんの中には初期症状がほとんどないものもあります。ご存じの通り、近年はがんであっても早期であれば治癒も可能な時代です。定期的に検査・検診を受け、がんをはじめとするさまざまな病気の予防と早期発見に努めましょう。

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